免許証や住民票への旧姓併記を最速で処理する方法

2021/12/22

昨年結婚したあしやまです。
我々夫婦は、夫の苗字のほうが比較的格好良かったからという理由と、夫が研究職なので苗字を変えると面倒だったので、夫の苗字を選択したという経緯があります。
ですが、妻も妻で旧姓には愛着があるので、せっかくだから妻の免許証とかには旧姓を併記することになりました。

ここで問題なのは、公的書類に旧姓併記をするにあたり、どうやって処理したら事務手続きが一番楽になるか?ということです。
色々調べた&実践した結果、おそらく以下が一番楽なのでご紹介します。


結婚と同時に引っ越しをする場合

次の通りすすめます
※便宜的に妻が姓を変更し、妻が旧姓を名乗りたいケースを想定して書きます

【婚姻届けを出す】
① 婚姻届けを提出する(どこかの自治体に対して)

【引っ越し前に書類を集める】
② 夫婦の新しい戸籍謄本(全部事項証明書)を取得する(本籍を指定した自治体に対して)
 ※新しい戸籍ができるまでにはタイムラグがあるので待つ
③ 妻が前にいた戸籍謄本(全部事項証明書)を新たに取得する(妻の元の戸籍の本籍の自治体に対して)
  (それまで妻が入っていた戸籍を取得する、例えば実家の戸籍など)
④ 転出届を提出する(妻の元住んでいた自治体に対して)

【転入届と住民票を書き換える】
⑤ 引っ越し先に転入届を出す際に、②と③の2つの戸籍を持参して、
  新しい住民票を作成する際に、旧姓併記の処理を同時に行ってもらう
  また、旧姓が併記された住民票を取得する。
  マイナンバーカードがある場合、書き換えを行う。
  (新しく住む自治体に対して)

【免許証を書き換える】
⑥ ⑤で取得した旧姓併記の住民票をもって、免許証に旧姓を併記する
  (所管する警察署にて)

なお、この方法だと婚姻届けの提出と、住民票の移動(引っ越し)にはタイムラグが生じることになります。ですが、どうしても婚姻届けの提出と一緒に結婚したい場合でも、住民票の移動は法律的にも14日間の猶予があったりするので、計画的に実施するとうまい事できる可能性はあります。


結婚と同時に引っ越しを行わない場合(別居や、すでに同棲している)や、既に結婚している場合

上記フローから、転居や婚姻届けの提出を省けばOKです。


なお、旧姓併記の手続きで重要なのは、旧姓併記をしたい人について、その併記したい旧姓が書かれた戸籍謄本と、新しい姓のかかれた謄本が、つながった状態で、役所の住民票担当に提出する必要があるというポイントです。

詳しくは総務用のウェブサイトを参照すれば書いてありますが、
https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/jichi_gyousei/daityo/kyuuji.html
要するに、旧姓から新姓に至るまでの過程の戸籍謄本が全部必要ということです。
とはいえ、実際のケースでは多くの場合は、結婚前の戸籍と結婚後の戸籍2通があれば大丈夫です。
※再婚を繰り返したりしてややこしいことになっているケースは別です。


感想

個人的な所感としては、戸籍の管理が地方に分散されているのはIT技術との相性がめちゃくちゃ悪いので、どうにかした方がよいと思いました。明治時代ごろのシステムとしては効率的だったのでしょうが、現代的ではないと思います。

また、そもそも「氏名」を国家が管理するというのも前時代的だと思うので、国民を管理するのはマイナンバーだけにして、マイナンバーを「本名」という扱いにすればいいと思います。デジタル庁のワクチンパスポートアプリでも旧姓併記がらみの不具合が起きてましたが、データベース管理の視点からは、そもそも一意の値とならないような従来型の氏名をキーとして使うのは、きわめて不合理です。

その代わり、従来型の氏名はすべて通称という扱いにして、個々人が自由に名乗ったらよいと思います。豊臣秀吉だって、生まれてから豊臣秀吉になるまでに、本人の意思で木下藤吉郎から改名した経緯があるように、名前をイチイチ国家が管理するほうがおそらくナンセンスです。我々現代人は、明治時代以降の価値観に縛られているきらいがありますが、江戸時代までの人々は、武士も農民も、もっと適当に名前を変えていたし、自分が好きなように名乗っていたのですから、我々の常識を疑う必要があると思います

参考:「日本人の「氏名」はこうして創られた 多くの人が知らない江戸時代の「名前」の常識とは」https://book.asahi.com/jinbun/article/14335405


なお、我が家の実際の「名前」の運用なのですが、夫婦間の呼び名は、それぞれが結婚前から持っていたハンドルネーム(ペンネーム)で呼んでいるので、戸籍名はかなりどうでもいい感じはしています。

また、私的交友関係でも自分は「あしやまひろこ」名義で呼ばれることが最近は殆どで、個人事業でも「あしやまひろこ」名義で仕事をしています。

なので、実際のところ私的な関係では僕は、江戸時代の農民や武士のような名前の運用をしているので、戸籍名はくだらない仕組みだし、国民もそんなのにイチイチ拘らなくてもよいのにな、と思う次第です。

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